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CAISYとKoeeruの新たな協業: Mi Mercado Verdeの未来

JICA・IDB Lab共催「オープンイノベーションチャレンジTSUBASA(B2Bコース)2023」を経て、中南米進出に向けた新たなステージへ

株式会社Koeeruは、ボリビアのサンフアン農牧総合協同組合(CAISY R.L.)(本社:サンタクルス県・イチロ州・サンファン市、組合長:藤田 澄人、以下「CAISY」)と、ボリビア農家の自発的な市場調査と販路拡大を支援する市場性志向型農業振興B2Bマーケットプレイス「Mi Mercado Verde」のビジネス化に向けて協業することを発表します。Koeeruは、この協業を通じて、農家の収入向上や生産の安定、トレーサビリティ向上等、農家が抱える課題解決とMi Mercado Verdeのビジネス化の両立を実現し、持続可能なSDGsビジネス構築と共に中南米進出を目指します。

協業に至る背景

Koeeruは、自社のデータプラットフォーム技術を活用し、SHEP*アプローチを軸とする農家の市場ニーズに基づく営農と販路拡大を目的とするB2Bマーケットプレイスを開発し、グローバルサウス諸国の農家が抱える課題解決とビジネス化を目指すSDGsビジネス事業を展開しています。

*Smallholder Horticulture Empowerment & Promotionの略。独立行政法人国際協力機構がグローバルで推進する市場志向型農業振興アプローチを指す。

Mi Mercado Verdeの資料

2023年度の経済産業省が主催する新興国DX等新規事業創造推進支援事業にて、ボリビアのサンタクルス県農牧畜サービス局と私立サンタクルス県工科大学との産学官共創でボリビア版のSHEPマーケットプレイス「Mi Mercado Verde」を開発し、実証事業を経てサンタクルス県のSHEP普及ツールとしてご利用頂いております。

次の展開として、今後のMi Mercado Verdeのビジネス化を目指すにあたり、ビジネスモデルのブラッシュアップや現地企業とのパートナーシップ構築、中南米進出の土台作りを目的に、JICA・IDB Lab共催「オープンイノベーションチャレンジTSUBASA(B2Bコース)2023」に参加し、その結果CAISYとの協業に至りました。

CAISYとは?

CAISYの風景とブランド商品

CAISYは、1957年8月にボリビアに移住した日本人により設立された農協で、養鶏資料の生産から農業関連資材の調達、農業産業サポート事業や農産物の販売、将来に向けた農産物栽培の技術開発や研究、農業後継者の育成なども行っています。

全国的に知名度が高く、高いブランド力と技術があるCAISYは、ビジネスの柱となる米や養鶏部門以外にも、農産物の共同販売、農業技術開発等を行うことでサンフアンに住む組合員の営農を支え、生活向上に寄与する地域貢献度型農協*です。

*参考資料:ボリビア日系人移住地における農協の社会貢献に関する研究―CAISYと日本の農協との比較分析から―(綾部誠・池田潤平著)

CAISYの課題

CAISYは、これまで培ったブランド力や技術をさらに向上させ、より持続的なビジネスモデルを構築するために、以下の分野に課題があるという認識があります。

①デジタルマーケティング

顧客や市場ニーズの収集や、ターゲットとしたい層(富裕層や都市部の中間層等)に対して情報を効率的に発信していく仕組みがない。

②直接販売先の拡大

生産後の販売は、一般の卸売り、仲介といった販売ルートに依存しているため、消費者に近い販売先(例:ホテルやレストラン、小売)に対して、直接販売していく仕組みがない。

③トレーサビリティ向上によるブランディング強化

CAISYブランドの模倣品が市場に出回ってしまっているが、トレーサビリティを向上させ、信頼性を保証する仕組みがない。

上記の課題を背景に、KoeeruとCAISYはMi Mercado Verdeのさらなる開発と新たなビジネスモデルの構築に向けて以下の分野で協業します。

具体的な協業分野

Mi Mercado Verdeのイメージ

①農家のマーケティング支援

  • 農家が自ら市場調査を行い、市場価格やトレンド、市場関係者のニーズを把握する。
  • 市場調査に基づき栽培計画や商品開発を行い、B2Bバイヤーと交渉する。

②直接販売を可能にする公平な価格の算出

  • マーケットプレイスに集約するデータを分析し、取引可能な公平価格を算出する。
  • 仲介業者を介さずに、農家が直接B2Bバイヤーに販売できる仕組みを構築する。

③ブロックチェーン技術を活用したトレーサビリティ向上

  • ブロックチェーン技術を使って、マーケットプレイス上で商品のトレーサビリティと品質を証明できるようにする。

④新たなデータマネタイズの構築

  • マーケットプレイスで集約するデータやアプリのユーザー情報を活用して、新しい収益化方法(例:データを活用したマーケティング支援やリサーチ)を構築する。

IDB Labに対する支援の申請

  • 上記の機能を持つプラットフォームのプロトタイプを開発し、社会課題解決への貢献度を測定するための技術支援を申請する。
「今回の協業の象徴となるモニュメント」

CAISYの川上啓治支配人のコメント

「サンフアン移住地には、組合が扱っていない多くの農産物、つまり野菜や果物があります。「Mi Mercado Verde」プラットフォームを通じて市場を調査し、最終消費者を探す機会は、私たちの農協組合員の経済的収入を増やす手助けとなる可能性が十分にあります。より多くの収入を生み出すだけでなく、次世代が自分の地域に貢献する新しいアイデアを模索する意欲を持つことにもつながるでしょう。私たちは、次のステップを踏み出すための世代交代の段階にあり、Koeeru社と一緒に働く機会をいただけたことに感謝しています。このプロジェクトは、農協組合の模範を示し、私たちの国の食料安全保障に貢献し、質の高い製品を提供することに直接つながります。」

Koeeru代表取締役社長の長野草児のコメント

「Koeeruの会社名の由来でもある「越境」の大先輩である日系移住者が多くの壁を乗り越え、年月をかけて大事に育ててきたCAISYと協業し、次世代につながる持続可能な取り組みを共創できること大変に光栄に思います。日本の越境スタートアップKoeeruと現地のニーズを理解するCAISYだからできる、ボリビアのみならず中南米全体の社会課題の解決とビジネス化につながるMi Mercado Verdeを目指します。」

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