
社会課題解決につなげるプラットフォーム
農家のデータリテラシー向上とデータを活用した農業経営による収入向上を両立
独立行政法人国際協力機関(JICA)が推進するSHEP(市場志向型農業)アプローチに基づく、小規模農家の自立的なデータ収集と共有、データを活用した営農やバイヤーとのマッチングを支援するマーケティングプラットフォームです。
デジタルからDX(デジタルトランスフォーメーション)へ
デジタルツールを誰でも使いやすい
プラットフォームに

従来のデータプラットフォームは、データリテラシーに長けた人が、日常的にパソコンやスマートフォンを使用している人を想定して作ったツールとなりがちです。そこでKoeerüは『デジタルツールに馴染みがない国の人でも簡単に操作ができて役立つツール』を目標にシステム設計をしました。
タンザニアの農家や市場のバイヤー、ソーシャルワーカーにインタビュー・テストを重ね、農家が市場のニーズをデータで収集・共有し、SHEP(市場志向型農業振興)の手法を活用した「市場志向型農業」を推進します。それにより需要のある作物を適切な量・シーズンに合わせて栽培できる仕組みを実現しました。
データ収集だけではなく継続的な活用につなげていく方法
“これは農業のデータを集めるためのアプリケーションですというだけでは伝わらない。”
- 長野 草児 / 株式会社Koeerü チーフデザインオフィサー

実際に手に取り使ってもらうためには?
発展途上国の農民に向けたプラットフォームを設計する際、課題となるのが『最低限のインフラ』『インターネット環境』『デバイス不足』『読み書き問題』などです。
これらの問題を考慮しつつ、先進国のソリューションを彼らにとってより使いやすいものにするためにはどうしたら良いか。そのヒントを求め、私たちは実際に話を聞き、彼らが抱えている課題は何か、実用できるテクノロジーとは何なのかをまず探りました。
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現地の人々の『声』を取り入れたデザインプロセス
デザインを作っていく過程で、私たちの最初のステップは、現地の人々や農家、市場のベンダー、政府関係者やソーシャルワーカー等、全ての関係者の声を聞くことです。彼らとのインタビューはデザインプロセスを考えていく上での指標となります。
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直感的で 誰にでも使いやすい『デザイン』
全てのユーザーがコンピューターやスマートフォンの使用の有無、インターネット環境、文字の読み書きなどが同じ環境とは限りません。そのため、より多くの人が広くオフラインでもアクセスでき、かつ直感的に操作できるようなデザインを採択しています。
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継続的な利用の動機付け
ユーザーがそれぞれの理由で参加をしているため、今までのデータ収集は金銭的インセンティブは直接的な動機付けにならないこともあります。 Koeerüのシステムは、 セルフモチベーション理論(自ら目標に向かって行動する力)を用いて、金銭を介さずに参加を促す持続可能なシステムを構築しています。
現場の『声』をリアルタイムに反映した正確なデータ管理
現場のリアルな『声』 を収集後、どのように『アクセス』 『管理』 『運用』できていますか?

お客様目線で設計したデータの活用
発展途上国での農業に関するデータは、現地職員の手作業で集められていることが多くあります。この場合、紙ベースであろうとデジタルであろうと、データの質はヒューマンエラーやタイムラグを含み正確性に劣る点がありました。
Koeerüは、現地の農家やバイヤーが直接データ収集や運用に関わることで、収集するデータ量の増加しただけではなく、労力や時間も削減することができます。またこのシステムが普及することで、誰が何を育てているのかをリアルタイムに把握することが可能になります。
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信頼できる、タイムリーで高品質なデータ
従来の市場価格のデータは、集めた範囲や価格設定の正確性、またタイムラグが起きるなどの懸念点がありました。一方で、Koeerüのシステムは農家やバイヤーが自らデータを運用するため、カバー範囲が広く、収集するデータもタイムリーです。更に、より多くの人によって検証され、データの信憑性が高いという特徴があります。
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インサイトとトレンドを瞬時に把握
従来のフィールドリサーチは、データの供給にタイムラグが生まれる懸念点があります。またトレンドや市場の変化などをタイムリーに把握することが難しくなります。
Koeerüのデータ収集方法はタイムラグによって損なわれることも転記によるミスもなく、瞬時にトレンドや洞察を読み取ることが可能です。
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政府や社会的企業のための管理ツール
ソーシャルメディアのプラットフォームは、公式データやトレンドの情報源の信頼度に欠ける点があります。
Koeerüのオンラインプラットフォームは、地方政府や社会的企業による運営を前提に管理用のバックエンドシステムを通じて監視し、違法なやり取りがないようコントロールすることができます。
Koeerü はデータをどのように具体的なアクションに変えていくのか?
社会貢献のためのプラットフォームの運用は、データ収集・管理だけではありません。農家と市場バイヤーにとって、集めた情報を行動に移せるかが課題となっています。

農家と市場バイヤーのためのシステム
Koeerüは、農家とバイヤー双方の立場のニーズを理解することから始め、何のデータが必要とされているかということに注目して開発しました。
正しいタイミング、場所、価格で提供されることで、ビジネスパートナーと連携が可能になりました。そして利益を生み出し、収入レベルの向上に貢献することができます。SHEP手法を活用した検証は、53か国以上の国々で実証済みです。
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農家のためのデータ
発展途上国の農家の人々は、何の作物を育てるか決める際に、多くが経験やバイヤーの意見を参考にします。
Koeerüのプラットフォームでは、農家が直接データに関わることで、より市場のトレンドやニーズに対して関心を持つことができます。この直接的な関わりが、結果として自発的なデータ収集・活用につながっていきます。 -
バイヤーのためのデータ
市場バイヤーは価格交渉の際、農家との適切なコミュニケーションやデータを基にした情報を望んでいます。また同様に、農家がどの時期に、どんな作物を、どれだけ作る予定なのかをデータを知ることは、市場バイヤーにとっても有益な情報となります。これにより、お互い有益な取引が可能になります。
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オート・マッチング機能
農家と市場バイヤーがお互い助け合っていく仕組みを作るために、Koeerü は「オート・マッチング機能」を取り入れました。
この機能は、農家は彼らの作物を『実際に誰が欲しがっているのか』をタイムリーに知ることができ、 市場バイヤーは、ニーズに応じて直接農家にコンタクトを取り、相談をすることが可能となります。

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