
CEOブログ
既存ソリューション(グローバルリサーチ、CX、ゼロパーティデータ)の深化・進化と共に、今年を振り返る
※本記事は2021年12月作成の再掲です。
Koeeruの前身となるSyno Japan設立5周年となる2021年、コロナ禍での幕開けという前代未聞のスタートとなりましたが、新たな仲間を迎え、しなやかで強靭な、つまりは<レジリエンス>なビジネスモデル及び体制構築に向けてスタートを切りました。
今年は「グローバルリサーチ」や「CX」、「ゼロパーティデータ」という、これまで実績を積み上げてきた既存のデータソリューションをさらに進化させると共に、「デザイン思考で共創するデータ基盤構築サービス」という新たなソリューションを本格的に始動し、両利きの経営を進めた一年でございました。
今年最後のブログにおきましては、2021年における既存ソリューションの深化・進化についてお話しできればと思います。
グローバルリサーチ:
従来のグローバルリサーチは、主に市場調査会社やシンクタンク、コンサルティング会社に対して、国内外の消費者や企業に対するアンケート(主にオンライン定量)の仕組みを効率化し、当社のグローバルリサーチの知見とハノイオフィスと連携したオペレーション体制、自社開発のリサーチシステムを組み合わせて、従来、割高で非効率なグローバルリサーチを安価・タイムリ、かつクオリティの高いデータを提供しておりました。
今年の取り組みの特徴として、海外進出前に自社商品のコンセプトをクイックに検証するコンセプトテストやWeb広告の動画評価や配信後の効果測定を目的とするアンケート(事例:京都府茶協同組合、営業やプレスリリースなどに活用するPR調査(事例;ジグザグ)など、当社のグローバルリサーチの活用方法やお客様の層が一段と拡張した年でもございました。中小企業「JAPANブランド育成支援等事業」における支援パートナーに選定頂いたことや、地銀やJETROなどのセミナーで登壇させていただいたこともあり、これまでグローバルリサーチを利用していなかった中小企業との取り組みも増えたことが今年の嬉しい特徴でした。
CX:
従来のCXは、コロナ禍で紙からデジタルへのシフトが加速する中、当社にも様々な業種のお客様から、「紙からデジタルに移行したい」、あるいは「無料のツールを使っているけど効果が実感できない」といった、問い合わせを多くいただきました。また新型コロナウィルスの感染対策を行う施設と共同で、安全対策を可視化する京都市観光協会様の新たな取り組みをサポートするCXプラットフォームの提供したことも今年のCX分野の特徴です。
従来は、消費者を対象とした顧客満足度を分析するための調査が中心でしたが、今年のもう一つの特徴としてB2B企業のお客様からも顧客満足度の調査を行い。自社のCRMシステムに連携したいという問い合わせを多くいただきました。来年以降は、業種を問わずに顧客体験(CX)を効率的に収集するだけではなく、分析、可視化、共有、社内システムのへの統合など、既存のライセンス型のアンケートシステムでは対応が難しい部分を当社の強みとしてご提案していきたいと考えております。
ゼロパーティデータ:
個人情報保護の規制強化や第三者Cookieの廃止などの背景で注目されているゼロパーティデータ。当社のゼロパーティデータの取り組みも出版社や広告代理店とのパートナーシップを通じて、様々な議論や実証実験(POC)の実施、ホワイトペーパーの発表を中心に進めてまいりました。
これまでの取り組みは、「ゼロパーティデータとは何か?」、「いかにCookieの代替データとなるか」という議論が中心で、実際の事例紹介も海外の事例のみのご紹介しかできませんでしたが、来年以降は、ゼロパーティデータを活用した施策の実際の効果に関しても、国内の実証実験(POC)や事例を通じて、より国内のお客様のニーズにあった「ゼロパーティデータ:活用編」としてお伝えしていく予定です。
ゼロパーティデータの活用は、広告主や広告代理店のデジタルマーケターはもちろん、自治体や広域連携DMO(観光地域づくり法人)も注目しており(長野県観光機構のゼロパーティデータの取り組みに関する記事)、ポストCookieを見据えた精度の高いマーケティングを実現するためにゼロパーティデータの基盤構築を引き続き展開していきます。
最後に、東北観光推進機構様の「CRMを活用したロイヤルカスタマー獲得及び流通販路構築事業」の委託を受け、「世界が訪れたくなる「東北(TOHOKU)」、住みたくなる「東北(TOHOKU)」というビジョンをサポートする新たな会員組織「TOHOKU Fan Club」の初版をリリースさせていただきました。来年以降随時機能を拡充し、東北観光推進機構様の目指す「持続可能な東北観光」を実現するため、国内外の東北ファンをつなぐコミュニティです。「東北大好き!」という方も、「あまり東北の魅力に気づいていない」という方も、これをきっかけに「東北の持つ魅力」を再発見していただけますと幸甚です。
改めまして、2021年本当にお世話になりました。弊社を代表し、当社に関わって頂いたすべての皆様に大きな感謝で一杯でございます。来年は、上記の既存ソリューション及び「デザイン思考で共創するデータ基盤構築」をさらなる飛躍を目指して、チーム一同、「Relentless(根気強く)」、「Resourceful(引き出し豊富に)」、「Mindful(マインドフル)」そして「Humorous(ユーモアの心をもって)」、一歩一歩「越境」していく所存でございます。引き続きよろしくお願いします。
代表取締役社長 長野 草児
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