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【日米中】ベジタリアンの特徴比較 | データからみる食の志向①
日本でベジタリアンというと「意識が高い」と思われがちですが、海外ではどうでしょうか?
この調査をするまで、個人的には「ベジタリアン・ヴィーガン文化は欧米で特に進んでいて、アジアはそこまで浸透していないだろう」と思っていました。
しかし、アメリカ・中国・アメリカの3カ国で調査を行ったところ、意外にも中国がベジタリアンの割合が最も高く、さらに食への意識の高さが見えてきました(詳細は次回以降のブログにて掲載予定)。

日本では約2%しかベジタリアンはいませんが、中国では約25%、アメリカでは約20%いることが判りました。
また「特に気にしない」の部分を見てみると、日本が約40%と突出している反面、中国・アメリカでは10%前後と低い結果でした。このことから中国、アメリカの食への関心の高さがうかがえます。
ベジタリアン年代分布
ベジタリアンの人の年代分布を調べてみました。
両国ともに30代が最も多く、次いで20代、40代の順に多い結果となりました。
また中国では50代以上が0%なのに対して、アメリカでは50代以上が約10%と高齢層にもベジタリアンが一定いることが判りました。

世帯年収分布
ベジタリアンの人の世帯年収分布を調べてみました。
「高所得層に偏っているだろう」と仮説を立てていたのですが、実際は、低所得層〜高所得層まで幅広く分布していて、収入による差はさほど見られないという結果になりました。
しかし、中国では最も高収入の1,000,000元以上の割合が15%と二番目に多く分布していることから、金銭的な余裕から食への意識が高くなる傾向もありそうだと推測しました。

まとめ
日本ではまだマジョリティーではないベジタリアンですが、海外では一つの選択肢として存在していること、また年収や年代と深い相関関係はないということが判りました。
これを受けて、たとえば日本の食品メーカーが海外に市場参入する際には、『ベジタリアンの人が2割程度存在する』ということを視野に入れた商品展開、プロモーションなどを行うと良いかもしれません。
というのも、海外に事業を展開する際、現地消費者の消費行動や市場特徴を掴むことが何よりも重要になるためです。
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次回のブログでは、『ベジタリアン/非ベジタリアンで食品を購入する際に意識すること・成分の違い』について発信したいと思います。
<調査概要>
対象国:日本、中国、アメリカ
サンプル数:日本 500s、中国・アメリカ 505s
手法:ネットリサーチ
対象者:一般消費者
実施期間:2022.8.22 ~ 2022.8.30
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