
CEOブログ
ベトナムハノイにて、システムオフショア拠点開設のお知らせ
※2018年10月に作成した記事の再掲となります。
2018年10月1日より、グローバルリサーチのシステム受託開発に特化したオフショア拠点をベトナムのハノイに開設しましたことをお知らせ申し上げます。
2016年にKoeeruの前身となるSyno Japan設立以来の目標として掲げていた、アジアにおける開発及びオペレーション拠点が始動します。これは、次の成長を加速させるために極めて重要なターニングポイントになると考えています。
外資IT企業の日本支社が抱えるジレンマ
通常、外資系のIT企業(特にスタートアップ)が日本やアジア各国に拠点を置き自社のサービスを展開する際、設立時において営業やマーケティングチームの構築を優先する場合が多いです。私自身も、欧米の外資企業の日本支社で長く勤務してきましたが、開発拠点は本社が主導し、それがゆえに日本のクライエントニーズに合致した柔軟かつタイムリーなカスタマイズやローカリゼーションを提供できない場面が多くありました。
本社で成功している「既存の商品やサービス」をそのまま日本市場で展開することの難しさは、日本市場のビジネス慣行やニーズを理解している日本支社で働く人なら少なからず共感できる部分ではないでしょうか。
しかし、進出したばかりの日本市場特有のニーズに常に耳を傾けてカスタマイズしていく余裕も時間もないという本社の言い分もよくわかります。そのカスタマイズに「普遍性」がなく、かつ「わかりやすい利益」が伴わない時は特にです。これは、外資企業の日本支社カウントリーマネジャーに常にあるジレンマです。
グローバルリサーチに特化するオフショア開発拠点
Koeeruの前身となるSyno Japanは2016年の設立以来、グローバルリサーチに特化したシステム及びサービスを提供してまいりました。システム面では、本社の開発拠点と国内のブリッジエンジニアとの体制で、国内クライエントの海外の消費者に対するリサーチニーズに合わせて、自社システムを柔軟にカスタマイズする体制を確立しています。
近年では、国内クライエントのリサーチ・データインフラの見直しを行うタイミングや、訪日観光客のデータベースを新たに構築する際に、「データの収集、加工、レポーティングを一括で効率的に行うシステム自体を1から構築してほしい。」という受託開発依頼を多く頂くようになりました。
上記のニーズにタイムリーかつ安価にお答えするためには、前述のジレンマを解消する必要がありました。その答えがベトナムでのオフショア開発拠点の設立です。ベトナムハノイでは日本の3分の1以下に開発コストを抑えることができ、国内のニーズに精通したブリッジエンジニアとの連携により、既存のグローバルリサーチシステムのカスタマイズのみならず、クライエントのデータインフラを1から構築することが可能となります。
グローバルリサーチが必要な企業は、もはや一部ではない
近年の越境ECを含む日本企業の海外進出や訪日観光客の増加に伴うインバウンドビジネスのが加速する中、海外ビジネスを展開す企業の数は確実に増えています。その流れの中、既存のリサーチプロセスやシステムを見直し、グローバルに対応する仕組みやインフラを構築したいという以下のニーズは一部の企業に限られたものではないと考えます。
「進出先の消費者の全体のニーズや嗜好を定期的に理解したい」
「海外向けの自社商品のコンセプトやクリエイティブを、客観的に評価したい」
「海外の消費者や訪日観光客を対象としたマーケティングのKPIを確立したい」
「海外のカスタマーエクスペリエスを向上するための仕組みを確立したい」
海外の消費者を対象とした「グローバルリサーチ」は、従来は一部の企業にのみ利用されてましたが、今後はそのプロセスやシステムを効率化し、会社の規模や業種を問わず様々な企業が、タイムリーな海外の生活者情報をベースにビジネスを展開できるインフラを構築する必要があります。
ベトナムのハノイにて始動
Koeeruは2018年10月1日よりアジアにおける開発・オペレーション拠点をベトナムのハノイに置いています。グローバルリサーチのインフラや海外の消費者データベースの1からの構築等、リサーチ・データに関する自社システムの受託開発にご興味・関心ございましたら、ぜひお気軽にご相談下さい。
また本ブログでは、現地からベトナムの朝ごはんレポートのようなトレンド情報も敵的にご紹介していきたいと思います。宜しくお願いします。

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