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Koeeru トレンド

休みを8日以上で取得できない日本人|五か国休暇意識調査

8月 23, 2023

働き方改革や生産性向上等、企業の勤務形態を見直す取り組みが近年注目を浴びています。海外の人からも、「日本人は長時間働きすぎ」とか「残業大国」といったイメージが強い日本ですが、果たして日本は本当に特別なのでしょうか?今回は、Koeeru Globalが提供するグローバルオムニバス調査を利用し、「日本、米国、ドイツ、シンガポール、メキシコ5か国における連続休暇取得に関する調査」を実施しました。

Q あなたの職場で、年間何日間の休みを取得することができますか?(自由回答)

国別の休暇獲得日数、TOPはドイツで三週間で最下位は日本で8.76日​

男性女性男女平均
ドイツ21.4320.9021.17
日本12.574.958.76
メキシコ18.0117.2617.64
シンガポール14.5414.2014.37
米国15.3514.7015.03
5か国平均16.3814.4015.39

「欧州の人は、他の地域よりも多く休みを取る」というイメージは強いですが、アンケートの結果もドイツは5か国中TOPとなり、男女共に20日以上休みを取ることができると回答しています。一方、日本は5か国中最低となり、男性は12.5日、女性に限っては4.95日という結果となりました。平均で8.76日という他の国と比べても唯一の一桁台ということから、休暇を取ることができる環境や意識が大きく異なっていることがわかります。ちなみに、米国は平均15日ということで、ドイツと日本との中間に位置することがわかります。

男性有利の休暇獲得環境は、五か国共通

性別に結果を分析すると、5か国全てで男性の方が女性よりも長く休暇を取ることに抵抗を感じにくいことがわかります。特に日本は男女の差が7.62日と違いが一番顕著に現れています。

【年代別】

23-3536-5556-80
ドイツ20.0220.4624.38
日本6.479.249.6
メキシコ17.4317.7217.86
シンガポール12.9815.4113.52
米国13.2613.6221.47
6か国平均14.03215.2917.366

「若い世代は休暇を取りにくい」米国と日本の意外な共通点

年代別に見てみましょう。年代の傾向は、国によって異なるようですが、日本と米国は若い世代の方が休暇取りにくいことがわかります。特に米国は、55歳以上になると休暇日数が大幅に上がる特徴があります。日本は、23-35歳は、6.47日と極端に少なく、社会に入ったら当分は長期での休みは取りずらくなるようです。一方、ドイツは年代問わず20日を超えていることから、確実に休みを長期で取りやすい環境が既に構築されていることがわかります。

「働き方改革の中」に、性別・年代問わず休暇の取りやすい環境作りを

今回の「日本、米国、ドイツ、シンガポール、メキシコ5か国における連続休暇取得に関する調査」比較することで、いかに日本の労働環境が「長期休暇を取りにくい」ことが顕在化する結果となりました。このデータは一体どんな意味を持つのでしょうか?

近年、少子高齢化に伴う生産年齢人口の減少の対策として、「働き方改革」が推進されています。

「働き方改革」は、この課題の解決のため、働く方の置かれた個々の事情に応じ、多様な働き方を選択できる社会を実現し、働く方一人ひとりがより良い将来の展望を持てるようにすることを目指しています。(厚生労働省HPより抜粋

「働く方一人ひとりがより良い将来の展望を持てる」そんな社会を実現するために、誰もが平等に「休暇を長期で取りやすい環境」の実現が必要なのではないでしょうか?そのためのベンチマークとして、性別・年代問わず気軽に休暇を長期で取ることができる国ドイツから学ぶことは多くあるに違いない。そんなことが、今回の調査から見えてきました。

<調査概要>

  • 調査対象国:日本、米国、ドイツ、シンガポール、メキシコ
  • 調査対象:18-79歳の一般消費者男女
  • 調査人数:日本(1047人)、米国(1036人)、ドイツ(1030人)、シンガポール(541人)、メキシコ(1022人)
  • 調査期間:2018年4月
  • 調査方法:インターネット調査(Koeeru Globalのグローバルオムニバス調査)

Koeeru Globalのグローバルトレンドでは、Koeeruの海外リサーチシステムを利用して、Koeeru及びKoeeruのパートナー企業が行ったグローバル調査の結果を定期的にご紹介します。

データに関する質問や転載をご希望の方は、お問合せよりご連絡下さい。

公開 2018-09-20
更新 2023-06-21

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