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ケーススタディ

グローバルブランドのためのグローバルリサーチ&コンサルティング活用事例| 株式会社ショーワ様

10月 3, 2023

私たちは、世界のお客様から信頼される
グローバル企業を目指し、たゆまぬ改革をつづけ、
最高の技術と品質で優れた商品を提供し、ユーザーニーズに応える。

※本記事は2020年12月作成の再掲です。Koeeruの前身となるSyno Japan社が作成しています。

ビジネス概要

ショーワは1938年に設立され、主に二輪車用ショックアブソーバー、四輪車用ショックアブソーバー及び電動パワーステアリングなどの開発・製造を行っています。

ビジネス上の課題​

ショーワが二輪車用サスペンションメーカーとしてどのようにブランド認知をされているのか、他社と比較してどのようなポジションにいるのかを明確にしたいという思いがありました。

ソリューション(Syno Japan記入)

Syno Japanでは上記の課題に対して「Syno Cloud for Global Research」という、自社開発のグローバル定量調査サービス「Syno Answers」と海外マーケティングリサーチの専門家による「コンサルティングサービス」を組み合わせたリサーチソリューションをご提案しました。「Syno Answers」は海外のリサーチパネルにダイレクトにアクセス可能にすることで、海外調査のコストを大幅に抑えてご提供を可能にしているサービスです。海外の市場調査は国内企業が自社でパネルを保有しておらず現地のパートナー企業に依頼しているケースが多く、国内リサーチに比べて2~3倍の費用がかかっていました。Syno Answersでは自社開発のアンケートシステムからリサーチパネルまで一気通貫にアクセスすることが可能であり、海外調査の仕組みを効率化することでコストダウンを実現しているソリューションです。また、海外のマーケティングリサーチは現地の政治的・社会的事情を考慮した上で調査設計をすることが求められます。本件では海外のマーケティングリサーチの経験豊富なコンサルタントがお客様の課題を解決するため、調査設計から分析提言まで行わせていただきました。

今回はお客様の課題を解決するため、下記調査のフローでサポートいたしました。

1. 調査課題のヒアリング

本プロジェクトは弊社から調査全体を設計するコンサルタント、データクオリティをマネジメントするリサーチパネル責任者、調査の調整・進行を担当するプロジェクトマネージャーの3名体制でサポートさせていただきました。まずは調査を設計する上で調査課題を明確にするため、調査の目的は何か、どのようなデータが欲しいのか、最終的にどの程度の分析が必要なのか、プロジェクトのゴール(最終目標)は何なのかを重点にヒアリングを行いました。現在の状況や社員の方々が考えている自社ブランドの位置づけをヒアリングさせていただき、グローバルでのブランディングの統一やファンの拡充、マーケティング活動の強化を目的とした調査であることを明確化しました。弊社はその調査課題に対し、様々な分析モデルの中から「ブランドエクイティモデル」という、ブランドがどのように認知されているのかを把握し、その後他社ブランドとの比較によってブランド力を測定していく分析モデルをご提案させていただきました。

2. 実態把握のための現地フィールドワーク

ヒアリングをさせていただいた後、海外拠点(米国・ドイツ・インドネシア)の現地従業員のインタビュー、ミステリーショッパー式での現地のフィールドワークも実施しました。本件は単なる認知度調査ではなく、ショーワ様の今後の長期的なブランディングをグローバルで構築するためのプロジェクトであるため、各グローバル拠点がショーワの長期的なブランディング構想をどう考えているか、実際にどのように販売しているのかを把握することでより効果的な調査設計をするために、現地へ行くことを決断しました。

3. ブランド認知度調査

本件の調査フローとしてより調査結果の精度を高めるため「ブランド認知度調査」と「ブランド力調査」の2回の調査に分割して行いました。

まず「ブランド認知度調査」ではブランドの認知度、ブランド認知のきっかけ、二輪車ユーザーのペルソナの把握を目的に調査を設計しました。これには「どのような人がどの程度サスペンションブランドに関心があり、ショーワの認知度及び競合他社とのポジションの明確化」を明らかにすることで、ブランド力の測定の精度を上げる目的がありました。

4. ブランド力調査

ブランド力調査では認知度調査での結果をもとに、他社ブランドとの比較によって相対的に自社のブランド力を測定しました。認知度調査で測定した各国の認知度、市場規模、カスタマーペルソナをベースにブランド力調査項目を洗い出し、認知度調査の結果から浮かび上がってきたライバルブランドを設定しました。この調査では実際に比較対象となるブランドを知っている人を対象に、ブランド選定において重視する点を明らかにしたあと、その項目における各ブランドのイメージを測定していきました。

5. データ分析からの仮説立案・アクション提言

認知度調査、ブランド力調査の結果から、各ブランドイメージ項目がどの程度ショーワのイメージとして浸透しているのか、またそのイメージは購入の意思決定にどの程度関与しているのかの2軸で分析を行いました。消費者が重要視している項目に対してショーワがどの程度到達しているのかを明らかにしていくことで取るべきアクションを提言させていただきました。

6. 仮説検証のためのEICMA会場調査

オンライン調査実施後、大枠のペルソナに対するマーケティング戦略の提示はできたものの、本来のプロジェクトの目的であるモータースポーツファン層に対するデータの裏付けが取り切れていない課題がありました。オンライン調査から浮かび上がったファン層における仮説を検証すべく、世界最大級のモーターショーであるイタリア・ミラノでのEICMA会場でアンケート調査を行いました。会場では弊社開発のアンケートシステムでアンケートフォームを作成し、QRコードを作成、来場者に配布することで効率的に回答を回収いたしました。結果としてオンライン調査の裏付けとなるデータを取得することができ、マーケティングアクションをより明確にすることができました。

ソリューションの結果​

自社のブランドに対して、客観的な評価を把握することができ、ブランドとしての強みと弱みの両面を知ることができました。また、ブランド力向上のためのアクションが明確になり、今後のマーケティング戦略の軸となるデータを取得することができたと思っています。

初めて社外ブランド調査を担当し、企画初期に複数の業者から絞り込まなければならず、各社の強みや調査後も継続して弊社にアドバイス等をいただけるかを考慮した結果、Syno Japanさんに調査をお願いすることを決めました。調査開始にあたり、我々の要求を受けて入れ頂きながらSyno Japanさんの積極的提案かつ本音で調査のあるべき姿などを語り合いながらできたことが今回の成果に繋がりました。弊社役員全員への報告をSyno Japanさんにお願いしたことで、第三者からの意見としてしっかりと社員の印象に残すことができたと感じております。弊社としてもこの結果を生かすべく改善、努力している最中です。今回の企画→調査→報告→まとめ→アドバイスの流れは個人的にも大いに勉強になり、自らの知識経験を引き上げることにつながりました。ありがとうございました。

株式会社ショーワ 高崎秀樹 様


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