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Koeeru トレンド

グルメ杵屋イギリス展開 | データからみるイギリス市場

9月 1, 2023

※2021年1月に作成した記事の再掲となります。

Koeeru Trendでは、最近話題になった企業の海外展開の事例を取り上げ、展開先の国情報や市場の魅力をKoeeruのデータセットを用いて分析します。今回取り上げるのは、外食チェーンのグルメ杵屋の杵屋麦丸のイギリス展開です。

2020年12月14日にイギリスロンドンのSt.Pancras(セントパンクラス)駅にグルメ杵屋のフランチャイズ契約先であるKINEYA UK LIMITED.が「杵屋麦丸」をオープンしました。イギリスにおける「杵屋麦丸」のフランチャイズとしてイギリス1店舗目の出店となりました。2021年に2号店の出店を検討しており、将来的にはイギリスで50店舗程度の出店を考えているということです。

グルメ杵屋はアメリカ、香港、イギリスに計6店舗出店しており、海外展開を順調に行っています。強豪である他のうどんチェーン店も続々と海外へ店舗を広げており、海外におけるうどん人気が高まっていると言えるでしょう。

今回のブログでは、イギリスでの食料品、ファストフード、アルコールの消費に関するKoeeruのアンケートデータをご紹介し、イギリスの食文化や食生活について掘り下げていきます。

目次
  1. イギリスの食料品店・スーパーマーケットの種類、ランキング
  2. ファストフード・ファストフード頻度・ファストフードレストランの種類、ランキング
  3. アルコール・アルコール消費、飲酒の頻度
  4. まとめ

イギリスの食料品店

スーパーマーケットの種類・ランキング

イギリスのスーパーマーケットのランキングは上のグラフの通りで、全てイギリス発祥のスーパーマーケットとなっており、日本では耳にすることのないお店が並んでいます。上位にランクインするスーパーはイギリスでトップのシェアを誇り、特に近年問題意識が高まっている環境問題や食糧廃棄問題にアプローチすることで、値段以上の価値を求める顧客を引き付けています。

ランキング1位のTescoはイギリスで最も人気の大手スーパーマーケットで、食料品や日用品を取り扱っています。リーズナブルな商品を展開し、イギリス全土に出店していることからイギリスの人々にとって最も身近な食料品店で、2016年頃から慈善団体への食品提供などで食糧廃棄を減らす取り組みを始めています。2位のAsdaもイギリスにおける人気大手スーパーマーケットの一つで、プラスチックゴミを減らす取り組みとして「リフィルコーナー」(客が持参した容器に必要な量だけ商品を詰め、量り売りをする仕組み)をするなど注目されています。

ランキング上位は比較的リーズナブルな商品を展開する食料品店が並んでいますが、イギリスのスーパーの種類は様々で、Marks & SpencerやWaitroseなどは高級スーパーマーケットで、ハイエンドでオーガニックの食材などを扱っています。

ファストフード

ファストフードを食べる頻度

イギリスのファストフード消費についてのアンケート結果は、ファストフードを食べない、または週に1回未満しか食べないと答えた人の割合が全体の64.9%で、週に1回以上食べると回答した人が全体の33.4%でした。全体的にみるとファストフードを頻繁に食べる人の方が少ない印象です。

しかし、日本と比較するとどうでしょう。日本の「ファストフードを食べない」、もしくは「週に1回未満」と答えた割合がそれぞれイギリスよりも高く、またイギリスでは「週に1回未満」という回答の次に週に「1〜3回」と答えた人の割合が多く、イギリスの方が日本よりもファストフードを頻繁に食べるということがわかりました。

イギリスをはじめ欧米の国々では、ベジタリアンやヴィーガンなど食生活の多様化や、健康志向の高まりによりファストフードから距離を置く人がいる一方で、フードデリバリーの普及で以前より手軽に食事を楽しめるようになったためファストフードを頻繁に食べる人もいるのが現状です。

ファストフードレストランの種類、ランキング

上のグラフは、イギリスにおける人気のファストフード店、ファミリーレストランのランキングです。上位6位までは日本でもお馴染みのハンバーガーやピザを取り扱うファストフード店です。他にもイギリスでは、チキンやサンドウィッチの専門のファストフードチェーン店がランクインしています。

アルコール

アルコール消費、飲酒の頻度

イギリスの食生活で特筆すべきなのがアルコール消費の頻度の高さです。1週間に4回以上アルコールを消費すると答えた人の割合が世界全体の平均よりも高く、アルコールを飲まないと答えた人の割合も11.9%と全体の平均を下回ります。

イギリスはパブの発祥地でもあり、パブやバーなどでお酒を楽しむ文化があります。都会だけでなく田舎町にもパブがあり、イギリスの人々に親しまれています。

まとめ

イギリスは他の欧米諸国同様食生活の多様化により食における幅広い需要が生まれていることがおわかりいただけたかと思います。

しかし、ファストフードにおいてはいまだにハンバーガーやサンドイッチ、ピザ、チキンなどが多く、ファストフードにおける多様性はあまりないと見受けられます。日本のうどんがイギリスの人たちに受け入れられ、食の選択肢の一つになることが期待されます。

Koeeruの提供するCollectorは、多言語のオンラインアンケート作成から配信・回収、集計、分析、視覚化、共有までの一連のプロセスをワンストップで一元化することができるデータプラットフォームシステムです。150ヵ国の1億人以上のグローバルパネルネットワークを活用し、ご希望の対象のグループからアンケートを回収いたします。高度なロジックやアンケートフローを構築することができ、企業の海外展開における市場調査にもご活用いただけます。

海外市場調査や顧客満足度の測定等、企業の悩みや疑問に答えるカスタマイズのアンケート構築をご希望の方、また本記事に関するご質問がある方は、下記よりお気軽にご相談くださいませ。

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