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【日米中】食品購入時に意識する項目を比較 | データからみる食の志向③
これまでのブログで、日本・中国・アメリカの3カ国でのベジタリアンの割合や、年代や世帯年収の分布、ベジタリアンと非ベジタリアンで食品購入時に意識することの違いについてまとめました。
今回は、『3カ国間で食の意識の違い』について見ていきます。
自身の飲料品・食品を購入する際に意識する項目(複数回答可)
・デイリーフーズ(チーズ、卵、バター、ヨーグルト)
日本、アメリカは「価格」「生産日・消費期限」が突出している。
中国は「生産日・消費期限」が最も高く、「含有成分」「オーガニック」「カロリー」「糖質」といった安全性や健康に関する項目が日本に差をつけて高い。

・炭水化物(パン、お米、パスタなど)
日本、アメリカは「価格」が高い。
中国は「生産方法・収穫方法」「加工方法」といった生産過程への関心が他国に比べて高い。

・野菜
日本は「価格」「原材料の生産地」「生産国」が高いが、アメリカは「原材料の生産地」「生産国」はあまり高くない。
中国は「生産日・消費期限」 「オーガニック」 が高い。

・デイリーフーズ(牛乳、豆乳など)
日本とアメリカは「価格」、中国は「生産日・消費期限」を最も意識する傾向。
また中国では「原材料の生産地」「オーガニック」といった安全性に関する項目が他国より高い。

・アルコール(お酒、ビール)
日本は「価格」「生産メーカー・ブランド」が突出している。
中国は「生産メーカー・ブランド」「生産日・消費期限」が高く、日本・アメリカに比べ「加工方法」「生産国」「原材料の生産地」「含有成分」が突出している点にも注目したい。

まとめ
全体的に、アメリカと日本では価格を最も重視され、他の項目においても似たような傾向が見られました。
一方、中国ではほとんどの食品カテゴリで価格よりも、生産日・消費期限、生産国、加工方法といった安全性に関わる項目や、オーガニック、含有成分などの健康に関する項目が意識されているという結果になりました。
この背景にある問題として、食の安全基準が国によって異なるということも推測できます。
また中国やアメリカは日本に比べて国土が広いため、地域別や世帯年収別で調べると、傾向が分かれる可能性があります。
上記に掲載した食品以外の食品や飲料品についても、同様のデータがございますので、気になる方は、1ヶ月後にリリースを予定しているホワイトペーパーをご覧いただくか、ページ最下部のお問い合わせフォームからご連絡ください。
<調査概要>
対象国:日本、中国、アメリカ
サンプル数:日本 500s、中国・アメリカ 505s
手法:ネットリサーチ
対象者:一般消費者
実施期間:2022.8.22 ~ 2022.8.30
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