
お客様インタビュー
自転車先進国に挑む、スポーツ自転車向けIoTデバイス「AlterLock」、欧州の声を活用したJAPANブランドの新たな挑戦 | 株式会社ネクストスケープ様
※本記事は2021年5月作成の再掲です。Koeeruの前身となるSyno Japan社が作成しています。
本記事では、Syno Japanのソリューションを活用し、タイムリーな現地の声に基づく海外ビジネスを展開するお客様に、ソリューション活用に至る背景や課題、活用方法、感想などのユーザーの声をインタビュー形式でご紹介します。
今回は、株式会社ネクストスケープ イノベーション本部の土佐様にお話を伺いました。
株式会社ネクストスケープ様にはSyno Japanのグローバルリサーチ(海外調査)をご利用いただき、スポーツ自転車向け盗難防止IoTデバイス「AlterLock」のヨーロッパ展開にあたり、自転車盗難防止に関するアンケートを3カ国(イギリス、ドイツ、オランダ )にて実施させていただきました。
プロジェクトの概要に関しましてはコチラよりご覧いただけます。
ネクストスケープにおける課題について
まずはじめに、御社における課題についてお聞かせください。

弊社CEO 長野

ネクストスケープ 土佐様
私たちは、IT企業の新規事業を扱うイノベーション本部において、スポーツ自転車向け盗難防止IoTデバイス「AlterLock」の開発・販売をしております。日本では自転車盗難が年間16万件を超えるほど多く、自分たちのIT技術を生かして、サイクリストの不安を解決したいという想いからこのデバイスの開発が始まりました。2018年に第一世代を発売して多くの反響があり、現在は第二世代を国内で販売しております。また同時に、海外での販売を開始しましたが、国内での認知度と比べると、海外ではまだまだ低く、これから軌道に乗せていく必要があると考えています。
具体的に海外の消費者を知る方法として、今回のような定量のオンラインでのアンケート以外にも、実際に現地の人へのインタビュー、現在はコロナ禍で難しいですが現地の展示会に足を運ぶなど様々な手法で消費者の意見を聞くことができる中で、オンラインアンケートの実施を決定したしたきっかけは何ですか?


海外進出を決める前の段階で、現地のサイクリストにサンプルを利用してもらい質問事項に答えてもらうインタビューはすでに実施しておりました。そこで、現地の需要を把握して仮説の検証ができたので、今回は数字で表せる現地のサイクリストの抱える問題や盗難に関する実態を把握して、PRに活用していきたいと考えて、オンラインでの定量調査を依頼させていただきました。
今回、海外アンケート調査の事業者としてSyno Japanを選んでいただいた理由は何ですか?


複数社に見積もりをいただき、ミーティングをさせていただいた中で圧倒的にSyno Japan様が価格面で優勢だったこともありますが、なぜ低コストでデータを提供いただけるのかなど、Syno Japan様独自の調査システムについて納得のできる具体的な説明をしていただけたことが理由として大きくありました。
アンケートシステムについて
今回は、御社に作成いただいた調査票をもとに、弊社にて言語の精査、アンケートの画面作成、アンケートパネルへの配信、データ収集、データのクリーニング、データ納品といった一連の流れでグローバルリサーチのサービスをご利用いただきましたが、アンケートシステム構築の全体的な印象はいかがでしたでしょうか?


まず、弊社で作成した調査票の矛盾点や言語を適宜ご指摘いただき非常に助かりました。データ納品までのスケジュールについても詳細に共有いただいたこともあり、進捗状況がわからなくなったり、不安になることもなかったので感謝しております。
実際の画面のアンケートシステムのデザインや設計などはいかがでしたか?


オンラインのアンケートシステムに精通しているわけではないので他と比較した意見ではないですが、直感的に操作ができたのと無駄な情報がないため、回答者も集中してアンケートに答えられたのではないかと思います。
イギリス、ドイツ、オランダと3ヵ国でのアンケート調査について
イギリス、ドイツ、オランダと3ヵ国でアンケート調査を行いましたが、調査結果はいかがでしたでしょうか?


日本国内における自転車盗難については過去にアンケート調査を実施したことがあり、今回のヨーロッパ3カ国でのアンケート調査でも国内で実施したアンケートをもとに調査票を作成しました。結果としては、国内での状況と近い数字をデータとして得ることができ、現地でも自転車盗難防止デバイスの需要があることを改めて確認できました。
今回の調査結果は、今後の販売やプロモーションにどのように役立ちましたか?新たな発見や今後の施策などについて、伺える範囲で教えていただけますでしょうか。


早速、今回の調査結果は自転車の盗難対策レポートとしてまとめ、自転車関連のメディアへプレスリリースとして発表しました。現地のメディアでも取り上げていただいたりと、調査結果の反響を実感しております。また、今回の調査を通じて、現地のサイクリストに人気があると思っていたメディアが実際にアンケート結果を見ると違っていたなど、自転車盗難に関する実情だけでなく、今後のマーケティング施策を考えていく上で有力な情報も入手することができました。
自分たちの感覚や直感が実際の調査結果と相違していたというのはよくあるケースですね。実際にヨーロッパにて展開していく上で、製品の販売はオンラインのみでしょうか?


現状は、自社サイトからオンラインでのみ販売していますが、オンラインメディア以外にも海外のサイクリストは現地のサイクルショップで情報を得ているケースが多いことも今回の調査で把握できました。今後の販売戦略を考えていく上で店舗などへのアプローチも無視できない点だと感じております。
今後も同様の海外調査を定期的に行いたいですか?


社会情勢の変動のスピードももちろんありますが、業界自体もトレンドの移り変わりが早いため、タイミングを見て同様のアンケートをまた実施する必要はあると考えています。ヨーロッパでの新規展開ということもあるので、定期的に認知度調査をやっていく必要があると考えています。
今後、海外調査を定期的に実施する上で、期待することなどがあれば教えていただけますか?


国内と海外のサイクリストでサイクリングの習慣に違いあることなどが今回の調査でもいくつかわかりましたが、今後は現地のユーザーの声を製品開発においても活用していきたいと思っています。
海外進出をする国内企業ではヨーロッパが一括りに捉えられがちですが、今回調査を実施した3カ国の中でも違いなどはありましたか?


若干ではありますが、各国によって自転車の盗難事情に違いが見られました。その違いから見えてくる盗難防止デバイスの需要に差を把握することができたので、今後ローカライズしていく上で武器になると考えています。
Syno Japanとの協働について
では次に、弊社について感想をお聞かせください。Syno Japanとの協働で良かったと思う点はありますか?


とても丁寧にサポートしていただき、非常に助かりました。
Synoに改善して欲しい点はありますか?


改善していただきたいことは、現段階では思いつきません。今後は、セルフ型アンケートシステムも利用していきたいと考えています。
Syno Japanの担当スタッフに関しての感想はいかがですか?


ご丁寧にサポートしていただき、ありがとうございました。今回は多言語でのアンケートということもあり、言語面で不安な部分もありましたが、細かくご指摘いただき非常に助かりました。
今回初めてオンラインでの海外調査を行ったとのことですが、今後海外調査を行いたい企業へのアドバイスがあればお願いします。


海外調査は、私たちが想定していたよりも低コスト調査をすることができたので、価格面で躊躇されている企業様があるのであれば一度ご相談だけでもしてみるのが良いのではないかと思います。また、主観的な見方だけでは人を動かすのは難しい部分がある中で、今回調査を実施して多くの数字をデータとして得ることでき、様々な場面で活用することができると考えています。単発ではなく、長期的に使えるデータが取れるという点でも調査をすることのメリットは多いのではないかと思います。
たしかに、そうですね。一つのことを発見するために調査を実施することが多いですが、データの見方や分析次第で様々な場面で活用することができますよね。ぜひ、色々な用途でご活用いただければと思います。

Koeeruはお客様の課題に合わせたアンケート構築をお手伝いします。ご相談、ご質問等あれば、下記のボタンよりお気軽にお問い合わせくださいませ。
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